イドノナカ -狭い日常の憂いの喜びの-

世界の事はしらないけれど、僕は僕の事を知っている。目に見えたもの、聞こえたもの、言葉にします。

藤井四段のはなし

実力=年を重ねた数というのは間違いだと実績で持って否定する藤井四段。

 

でも僕は彼が天才だからという一言で彼の強さを表せないと思う。確かに藤井四段の強さは群を抜いているし、その若さ故に彼よりも長く生きた将棋士からすれば天賦の才という言葉に逃げ口を求める気持ちもわかる(これは憶測)。

 

でも彼は一体、人生のどれだけの時間を将棋に費やしたのだろうと思う。幼い頃に祖母の影響で将棋を始め(ってテレビが言ってた)、それからというもの寝ても覚めても食事の時も将棋の事を考え(これも憶測)、負けたら泣いて悔しがったという。きっと自己反省と改善を辛抱強く辛抱強くして来たのだろう。それは強くなるはずだ。

 

僕は英語を約5年間学び続け、一年の留学も経験した。それでもネイティブスピーカーの5歳児の英語力にも達しないレベルだと思う。だって向こうはまさに寝ても覚めても食事の時も英語だから。英語に接する時間も自己反省も改善も日々の事。そう考えると、環境というのも所謂"天才"に必要な要因だ。

 

言語の学習も楽器の演奏もスポーツも、毎日少しでも練習しなさいと大人たちは口を酸っぱくして言い続けた。幼い僕はそんなことしても才能には勝てないと思ってた。でもやはり大人の言うことは正しかった、と今更思う。

 

藤井四段、これからも応援します。彼は誰よりも努力を弛まず、あらゆる可能性を手放して将棋の道を歩んで来た。その努力が今報われ始めたのなら、まだまだ報われて欲しいと思う。

 

僕も四段ぐらい癖っ毛で、毎日丁寧に髪を洗いトリートメントとプローを欠かさない。この努力、報われてほしい。